中国旅行記 第二日目 後編

そもそも、ほとんど予定を知らなかった私は、山登りを三時間くらいやるなんて知らなかった。てっきりロープウェーで上ったらすぐに山頂近いのかと思っていたのだ。

ホテルで少し休憩してから山頂へ向かうことになった。その際、ホテルに青色の防寒ジャンパーらしきものが入っていた。着るとかなりあったかい。全部で五人で行ったので、部屋は二人と三人になるわけだが、そのジャンパーが三人の部屋に二着しかない。教養科目のときに中国語を習った奴を中心に、フロントでジャンパーをもう一着欲しいことを中国語で言おうということになった。私はロシア語履修だったので役立たずだった。中国語会話の本や単語帳で練習してからフロントへ。私は後ろから見ていた。しかし通じなかった。フロントはすぐに英語に切り替えた。そして英語でもいまいち意思疎通ができなかったようだ。部屋番号を言ったら、ガイドを呼ぶ、と言われ、そして呉さんがやってきて、万事解決。このイベントの間に自分が使えるようになったのは謝々で、ジャンパーを持ってきた人に言って初会話したつもりになった。他の単語は覚えたそばから忘れてしまう。ブーヤオとシェシェとブハオイースーの三つはなんとか覚えた。

つづく。