静岡へ旅行(二日目)

二日目の今日は、「つり橋を見に行こう」ということで、「夢の吊り橋」とやらに向かいました。
http://asobiba.jp/asobiba/contents/asobiba039_yume.htm
東海道本線で「静岡」から「金谷」へ行き、そこで、「大井川鉄道」に乗り換え「千頭」へ。その後バスで「寸又峡」へ。朝8時に出発しましたが、ついたのは11時ころでした。大井川鉄道を走るのは小さな汽車で、日に何本かはSLが走っているそうです。別にあえてSLである必要性も感じなかったので(SL料金が追加でかかるということもあり)、普通の汽車で行きました。電車代とバス代を含めると渋谷−静岡間と同じ程度の金額になりました。大井川鉄道のまわりには茶畑があって「しずおかー」って気持ちになりました。
ちょうど新緑のシーズンなのか、山はとても気持ちよかったです。緑の匂いがしました。まだ北海道を離れてからちょっとしか経っていないので自然に対して「戻ってきた」感覚がありました。もう少し経ってからくるとまた違ったかもしれません。

で。「夢の吊り橋」ですが。
高すぎてあれほど眩暈がしたのは生まれて初めてでした。
渡る前は、水が非常に青く綺麗に澄んでいてとてもよい景色だなとのんびりできました。人も自分たち以外には数名しかいないのでまさしく大自然で、しかも近くに2000メートル級の山があるので「谷」って感じがすごくして(北海道には2000メートル級の山はありませんので)、良かったです。
吊り橋もまあ歩けるかなと思っていたのです。パンフレットには「高さ8メートル」と書いてありまして「8メートルならたいしたことないよな」と思っていました。
ところが。自分の中の「8メートル」の倍の高さでした。歩道橋より高かったです。そして何より、吊り橋自体の幅が2メートル以上あるというのに、歩ける幅は一人分しかないということが駄目でした。死を覚悟しました。どういうことかといいますと、
http://images.google.com/images?hl=ja&lr=&q=%E5%A4%A2%E3%81%AE%E5%90%8A%E3%82%8A%E6%A9%8B
こんな感じです。もしポケットから携帯電話がぽろっと落ちたらそのまま何にもぶつからずに川へ落下します。
吊り橋ですから、真ん中が重力で湾曲していて、向こう岸に近くなるほど高くなります。下を見たら足がすくんで歩けなくなるのはわかりきっていたので、向こう岸しか見ずにわたりました。どこが「夢」なんだと叫びたくなりました(そのときは何も考えずに無事にわたりきることだけを考えていましたが(笑))。観覧車より怖かったです。観覧車とか東京タワーとかでも「倒れるかもしれない。落ちるかもしれない。底が抜けるかもしれない」と思ってしまうのが高所恐怖症の私です。今回は、ありありとシミュレートできました。
「下を見る」→「高い」→「一歩でもずれたら足場がない」→「足が震える」→「震えたことで前へうまく足を繰れない」→「踏み外す」→「網目に足がはまる」→「パニック」→「物落とす」→「パニック」→「死」
もちろん、ここから落ちても死なないことはわかっていますし、私は着衣水泳もできます。けれど、理性がどう言おうと本能的に恐怖が襲ってきて駄目でした。

結局わたり終えたときには座り込んでしまいました。しばらく足の震えが止まらなかったです。混んでいるシーズンじゃなくてよかったです。

そのあとは、昼ごはんにおいしいそばをたべて、またゆっくり鉄道で帰りました。