愛媛広島北海道

年度末は各地を飛び回っていました。
30日は路面電車、電車、フェリー、バス、飛行機、モノレールに乗ったので、全乗り物制覇した気分になりました(笑)。
今回の帰省は三日間しかいなかったので、北海道になじみはじめた頃に東京に帰ってしまったため、品川や山手線の人ごみが気持ち悪かったです。

さて、三月中は移動が結構あったので、いろいろな本を読みました。

昭和天皇の自己規定はなんだったのか」というテーマの本。とても面白かったです。
特に、「三代目天皇と三代目国民」のくだりと、「立憲君主であろうとした昭和天皇」、「昭和天皇の教育者」などの話はとても興味深かったです。自分の思い描いていた「天皇と軍部と政府」観が大きく変わりました。考えれば当たり前なのですが、「天皇も一人の人間である」ということを実感し、「象徴」であっても生身の人間であることを感じました。
国家の品格 (新潮新書)

国家の品格 (新潮新書)

ベストセラーですね。同じ理系としてはうなずく点が多々有りました。
品格を煽っていますが、日本人に何かを伝えるには煽るくらいで丁度いいのではないかと思います。
バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)

これもベストセラーですね。「養老おじさんのよい話」という感じでした。
うんうんと思えるのですが、この本で自分の中の何かが昇華したり変わったりということはありませんでした。価値観の転換まではいかなかったです。
超バカの壁 (新潮新書 (149))

超バカの壁 (新潮新書 (149))

ベストセラー。上と同じような感想。読んでよかったと思えるのですが、やはりパンチが足りない。最近山本七平をよく読んでいます。これもとても面白かったです。「あの戦争とはなんだったのか」ということが、この本と「私の中の日本軍」を併せて読む事で自分の中で形作られてきました。結局日々を生活している日本国民は戦前も戦後もあまり変わっていないということもわかってきます。
時間泥棒 (創元SF文庫)

時間泥棒 (創元SF文庫)

Book offで100円で発見したので購入。J.P. ホーガンはやはり面白いです。今回の本はかなり薄い本で、さくっと読めます。ホーガンならではの「最後にぴたっと解決策が提示される」感覚がとても面白いです。

次に読む本は、「傭兵日記」だと思います。SF以外も読むというのを今年は心がけてます。